LD(学習障害)・ADHD・自閉症スペクトラム等の発達障害専門の個別指導塾「SSTのコーチング1」

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コラム「これだけは理解してもらいたい!発達障害の子育て入門」

コーチング1の教務スタッフによる発達障害児童の子育てコラムです。
発達障害を抱えるお子さんの子育ては決して、簡単なものではありません。
このコラムは発達障害児童の子育てにおいて最低限知ってもらい知識のみ紹介します。

1発達障害って何?

発達障害とは単一の概念ではなく、発達障害は一般的に学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム(高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害)の総称として使われます。
まずは基本的な発達障害の種類とその特徴を理解しましょう。

発達障害とは
学習障害(LD)とは
学習障害(LD)と知的障害の違い
知能とは
注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは
実行機能とは
ADHDとADD
自閉症スペクトラムとは
心の理論とは
広汎性発達障害とは
発達障害=ギフテッド?

2発達障害に気づく

1.子育ての違和感を見逃さない

お子さんの発達の遅れや子育ての難しさを感じ、発達障害に気づくことが多いのは圧倒的に母親です。
そうはいっても、発達障害は知識がないと気づきにくいので、「何かがおかしい」「子育てが難しい」と漠然と違和感を感じる程度かもしれません。
それでも、この違和感を見逃さないでください。

2.「学校」「発達障害支援センター」に相談

発達障害が気になった場合は、「学校」と「発達障害支援センター(もしくは病院)」に相談しましょう。
ただし、学校の先生の中には特別支援教育・発達障害の知識を持たない方もいます。(支援教育に関する教員研修の受講率75.9%/平成27年度 文科省 特別支援教育に関する調査)
学校だけの相談では発見が遅れてしまう可能性があるため、必ず学校への相談と並行して「発達障害支援センター」にも相談しましょう。
発達障害支援センターはこちら

3発達障害の特性を理解する

1.知能検査を受け、特性の傾向を見極める

発達障害支援センター病院では、知能検査を受けることができます。
現在、多くの支援センターで採用されている知能検査であるWISC-Ⅳでは、以下の4つの領域ごとの知能指数を出すので、発達障害の特性を分析するための有益な情報が得られます。
・言語理解:言語的な情報や、自分自身が持つ言語的な知識を状況に合わせて応用する能力
・推理推理:視覚的な情報を取り込み、各部分を関連づけて全体としてまとめる能力
・ワーキングメモリ:注意を持続させて、聴覚的な情報を正確に取り込み、記憶する能力
・処理速度:視覚的な情報を事務的に、数多く、正確に処理していく能力

2.診断名がつかなかった

知能検査を受けた結果、「学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラムなどと診断名がつかなかった」「学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラムなどの傾向がある(もしくは疑いがある)と言われただけ」ということがあります。
発達障害は「見極めが難しい」「成長によって発達の特性が変化する可能性がある」という理由で、早期の確定診断がつきにくいです。
ですから確定診断の有無よりも、現実に学習面・生活面での困難が生じている場合には「発達障害」とみなして、対策を考えるべきです。

3.IQの高低だけでなく、特性の凸凹も重要

知能検査ではIQが高い・低いでだけでなく、分野ごとの特性の凸凹も重要です。 前述のWISC-Ⅳでは「言語理解」「推理推理」「ワーキングメモリ」「処理速度」という4つの領域だけではなく、さらに詳細項目がありますので、それを元に特性の凸凹を把握しましょう。 当社にご相談いただければ、知能検査の分析も行います。
WISCとは

4発達障害の特性に合わせた対策を考える

1.学習面の対策

学習面に困難があるお子さんには、学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラムなどの特性に配慮した学習指導が必要となります。
学習面の対策はこちら

2.学校生活の対策

学校生活で困難を抱えるお子さんには、人間関係や集団行動をうまく営むための社会的技能(ソーシャルスキル)を訓練するSSTが有効です。
ソーシャルスキルスキルとレーニング(SST)はこちら

3.家庭生活の対策

家庭生活で困難を抱えるお子さんには、保護者が発達障害児童の“しつけ”や“育て方”を学ぶペアレントトレーニングが有効です。
ペアレントトレーニングはこちら

5進路選択を考える

発達障害を抱えるお子さんの場合、進路選択で悩むことが多いです。
主に「中学受験によって私立国公立中学へ進学する」と「公立中学から高校受験によって私立国公立高校へ進学する」という二つの選択肢がありますが、双方のメリット・デメリットを理解した上で進路選択を行いましょう。

1.中学受験によって私立国公立中学へ進学する

[メリット]
・特性や能力に合わせて学校を選択することができる。
・イジメやからかいがひどい場合、学校環境を変える機会となる。
・公立中学よりも少人数で面倒見の良い環境を選ぶことができる。
・大学進学実績が入学時点で同レベルの公立よりも良い学校が多い。
[デメリット]
・特性への理解がない、もしくは特性上合わない学校がある。
・通級や特別支援学級といった公立中学で受けられる特別支援教育が受けられない。
・小学校の学習に比べ、中学受験の問題難易度が高く、やるべき課題の量が多い。
・中学受験の問題は独特の解法のため、親のフォローが難しい。
中学受験コーチングはこちら

2.公立中学から高校受験によって私立国公立高校へ進学する

[メリット]
・普通高校受験に加え、チャレンジスクールや通信制学校等の様々な選択肢がある。
・小学校に引き続き、中学でも通級や特別支援学級で特別支援教育を受けられる。
・普通高校へ進学すれば、その先の進学の可能性が確保できる。
[デメリット]
・中学で支援学級在籍だと進学の選択肢が狭まる。
・中学では科目担当制になるため、担任の特性への理解度が低下する。
・各教師によって特性への配慮・評価が異なる(内申点への影響)
・中学では自主性重視のため、提出物や計画的な学習が求められる。(内申点への影響)
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6二次障害リスクとペアレントトレーニング

発達障害を抱えるお子さんは親や周囲の大人たちから、叱る、責める、怒鳴る、落胆する、顔をしかめるといった「否定的な注目」を与えられることが多くなります。
その積み重ねがやがてお子さんの自己肯定感を損ない、非行や不登校、いじめ、家庭内暴力、引きこもりといった二次障害を引き起こします。
とはいえ、保護者の立場からすれば、良くない方法とは知りつつも、叱ったり、怒鳴ったりすることでしかお子さんの問題行動をコントロールできないというのが本音ではないでしょうか。
ペアレントトレーニングは叱る、怒鳴る、責めるといった否定的な方法を使わずに“しつけ”や“子育て”を行う方法を学ぶプログラムです。二次障害の抑制に効果的です。
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